【迷子猫・捜索記】チャチャを探した11日間/*捜索記・チャチャ保護日11日目〜その後――*/

チャチャ、帰還

捜索記

2007/08/22(水)AM 07:00〜

家に着き、チャチャを連れ帰った事を玄関で告げると、寝ていた家人も飛び起きた。

チャチャは家に入るとなくのをやめ――
ネットに入ったまま、部屋へと這い進もうとした。

ノミダニ駆除の薬は、梅雨の時期にお試し程度に1回やったきり。
なので、間違いなくそれらがいると考えられた。

部屋にそれらが散られると困るので、ウェットタイプのご飯とお水を用意し、バスタオルを敷いたケージの中に入ってもらった。

うちでは、トイレはケージの中に置いている。
ご飯もケージ内で食べさせていたので、チャチャは嫌がりもせず――周囲の匂いをかぎながら、少しだけご飯を食べた。

その後は、『なでなで』を要求。
ゲージの柵の間から手を入れて、首筋や頭をなでているうちに、チャチャはゴロンとお腹を見せ……、大きく身体を伸ばし、眠ってしまった。

この11日間(外泊10日間、だけど……)、ろくに眠っていなかった模様。

チャチャが再びこの家にいるのが信じられないほど嬉しくて……、号泣した。

AM 09:30〜
疲れて眠っていたから少々可哀想だったけれど、やはり体調等の心配があった為、病院へ連れて行った。

――今度はちゃんと、洗濯ネットに入れて、キャリーバックはまだ用意していなかったので、冬用のボアベッドに横たわらせて、連れて行った。
(家人は出勤の時間をずらせなかった為、私1人、徒歩で行った)

病院では、皆さんとても驚かれつつ、喜んで下さった。

■診察結果■

・体重:3.4kg → 2.8kg(600g減)

・ノミあり:駆除の薬を首筋に。
体調悪化を避ける為、シャンプーは明日に。(24時間後ならば薬の効果も切れないとの事)

・両耳裏側・右目上のハゲ・怪我:
皮膚病・寄生虫の検査では、異常なし。他の猫ちゃんにやられたものかどうかは、不明。
1週間分の抗生物質を処方される。

その他、大きな怪我・異常は見つからず。
お腹の寄生虫も心配だった為、虫下しの薬も処方してもらった。

病院からの帰宅後、交番・愛護センターへ、保護した旨、連絡。

市内各動物病院・ポスター剥がし・ポスターを提示して頂いたお店への御礼は、翌日の公休日に。

その週の土日、チャチャを自由に探させて下さり、無事保護の場所ともなった畑の持ち主さん等、お世話になった方へ、菓子折り持参でお礼に伺った。

後書き

捜索記

2007/09/02

私のチャチャ探しの行動で、多少効果があったといえるのは、日々の『呼びかけ』ぐらいかも知れません。

チャチャが逃げた地点は、他の猫ちゃん達のテリトリーがある場所でした。
推測ですが……、
多分、チャチャと他の猫ちゃん達の間で摩擦があったのではないか、と思われます。

私は、自宅〜逃走近辺での呼びかけを欠かしませんでした。
だからチャチャは――
私の勝手な解釈かもですが、私の迎えを信じて、逃走地点近辺へと戻ってきてくれたのではないか、と思うのです。

それから、保護の間際――チャチャが呼びかけに答えてくれたのは、『お風呂の残り湯』を撒いた後でした。
お風呂の残り湯から、チャチャは私達家族の匂いを間近に感じ取り、勇気を出して声を出してくれたのかな、とも思えました。

捜索中、
『猫は賢いから、どんなに家が遠くても必ず戻ってくるよ』
『外が楽しくて、今はお家を忘れているだけだよ』
そういった意見も、聞きました。

でも自力で家に帰って来れない子がいるのも事実だし、その中にチャチャが含まれるかもしれないと思うと……、闇雲でも、探さずにはいられませんでした。

チャチャは、4ヶ月まで野良猫で。
縁あって『ウチのコ』になり――完全室内飼い・単頭飼いだったけれど。

近所の半野良・外飼いの猫ちゃんたちが、外で遊んでいる姿を目にする度、

「家の中で1匹だけでは、寂しく、つまらなかったのではないか。
お外で過ごしている方が、チャチャにとっては楽しい、幸せな暮らしなのではないか」

……そんな風に考えたりも、しました。

でも、そんな私の憶測は、全部間違いだったと、再会した時に実感しました。

――チャチャにとっては、『家の中』が安心できる暮らしの全て。
そうさせてしまったのは、私達・家族の、生活上の都合もありました。

ただ、チャチャをそういう暮らし・生き方にさせてしまった以上、それを継続し、愛情を注ぎ続ける事が、私達に出来る『チャチャの幸せの維持』なのだと……、思います。

(元々、私は都内出身なので「ペットを外で飼う」という概念があまりないのです。
こちらは比較的田舎なせいか、猫ちゃんを自由に外で過ごさせているお宅も沢山あり、少々カルチャーショックを受けました……。
でもやはり、猫探しの為、様々な猫関連のサイトを見た上で――
『猫は、完全室内飼いが良い』と今でも考え、実践しています)

捜索の、当て所もない日々……。
地元住民の方や、「迷子猫れすきゅー隊」の方々に励まして頂き、本当に救われました。

……それでも。
毎日探しても、姿も見れない・声も聞けない・気配も感じられない日々は――
苦しくて辛くて、会いたくて、チャチャが心配で申し訳なくて……、毎日泣きました。

(猫はやっぱり隠れ上手、というか私が鈍感すぎるのか――
保護した時も、チャチャがないてくれなければ、傍にいる事すら気付けなかった!)

そして、当猫のチャチャは。
食事も眠りも取れず、身を削るほどの過酷で辛い状況に置かれてしまったのに、頑張ってくれていました。

今、愛猫を必死で探されている飼い主の方がいらっしゃいましたら……、
猫ちゃんも、飼い主さんと同じく、否――
それ以上の辛さを抱えて、お家と飼い主さんを探しています!!

だからどうか!
猫ちゃんとの再会を信じ、決して諦めず、辛くても頑張って下さいませ!!

捜索文中に記載しましたが、私は何度か『気になった猫ちゃん』に遭遇しています。

保護前日、チャチャを目撃した時の自分自身の直感が正しかったと判明した、今。
それらは全部チャチャだった、と思われるのです。

(私がもっとしっかりしていれば、
或いはもっと早期での保護も可能だったのかもしれません……)

愛猫との再会には、捜索を頑張るだけでは足りず、多分、ある種の運とかタイミングとかの問題もあるのだと思います。

必死に愛猫を探されている皆様……、「なぜ見つけられない」とご自身を責める必要はないです。
頑張ってあらゆるアンテナを張り巡らせていれば――必ず、機会は巡ってきますから!!

最後になりましたが――
全ての迷子猫ちゃんが、ご家族の許へと早く帰れますよう……、
心から、強く祈っております……!!

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